【マメ知識】ボールマークでもゴルフは魅力を増す

2017/04/20

グリーンに乗ったボールはマークをしてピックアップすることができます。ボールをきれいに拭いて、気分一新でパットに集中する瞬間は、それが何打目だとしても格別です。
ボールをマークする所作は、自分が思うよりも雄弁にゴルファーの本質をみせます。注意して見てみると、神経質な人は丁寧すぎる動作をしますし、がさつな人はいい加減な動作をしたりします。性格が出る所作ほど、ゴルファーは注意すべきなのです。
特に女性ゴルファーは、ウェアによっては下品に見えてしまう御法度な動作もあるので、姿見などでちゃんと色々な角度からセルフチェックしてみましょう。



◆ゴルフアイテムとしての歴史は浅い・・・

ゴルフ用品としてボールマーカーが売り場に並ぶのは、21世紀に入ってからです。
それまでは、日本国内では画鋲マーカーと呼ばれる、樹脂製でできた画鋲を大きくしたような地面に刺す1本の鋲が付いているボールマーカーが一般的でした。ゴルフコースでは、ロゴ入りのマーカーを無料で配布していました。現在でも、一部のコースでは配布していますが、その数は減少しています。

画鋲型のボールマーカーが日本の隅々まで行き渡った昭和の時代に、日本以外ではボールマークは普通にコインか、コイン状のものを使用していました。欧米のゴルファーが来日すると、画鋲型のボールマーカーは珍しいとお土産に大量に持ち帰るケースもあったのです。



◆風で飛んでしまうマーカーが主流だった!


メジャートーナメントの古い動画を見てみると、ボールマーカーを置かずにマークしているように見えるケースがあります。グリーン上でボールをピックアップできるようにルールが変更されてしばらくの間は、毛糸の切れ端などを置いて、ボールをマークしていたのです。毛糸は白黒の画面ではわかりづらいわけです。

僕がゴルフデビューした1978年頃でも、ごく一部のカッコイイオールドゴルファーは、毛糸の切れ端をマークするのに使用していました。当時のグリーンは今ほど低く刈っていなかったので毛糸を芝生に置くというより、葉に絡ませてマークしている感じでした。とはいえ、風が強くなると飛んでしまうので大変だったようです。



◆グリーン上でのマークは、大切なマナー

現在、東京オリンピックに向けて、欧米のゴルフ界の重鎮が日本に来てゴルフをする機会が増えていますが、国内のコースでプレーした感想を聞いてみると大概の人が二つのことを挙げるそうです。
一つは、女性ゴルファーの割合が多いこと。
もう一つは、同伴者の邪魔になるわけではないのに、グリーン上で順番にボールをマークする習慣に『日本人は真面目なんだね』と感心するそうです。
確かに欧米ではプロのトーナメントでもない限り、邪魔にならなければグリーン上にボールが複数置かれたままというシーンをよく見かけます。オールドゴルファーの中には、ボールマーカーはゴルフ用品なのか? と疑問抱く人もいますが、21世紀でゴルフを楽しむゴルファーとして、ボールマーカーを、そして、その洗練された所作を、楽しみ尽くすのが正解なのです。



篠原 嗣典

中1でコースデビュー、以来27歳まで競技ゴルフ一筋。
2000年メルマガGolfPlanet創刊。2012年GolfPlanetが電子書籍に。小説家としても活躍。
知識を駆使して、ゴルフの楽しさを紹介します。

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