【マメ知識】レインウェアはゴルファーを試す

2017/06/08

その日の朝は、雨音がうるさいぐらいの強い雨でした。レインウェアを着てプレーするゴルフは、色々と不自由はあるものの、それはそれとして楽しいものです。

途中で雨が上がって、お日様が出てきました。レインウェアを脱いで、バージョンアップする気分を楽しもうとしていたら、

「え~? マジですか?」

と同伴していた若い男性が、目を白黒していました。 彼は、下着の上からレインウェアを履いたので、脱いだらパンツ一丁になってしまう、と言うのです。

「レインウェアはゴルフウェアの上に着るものだと、知りませんでした」

お日様に照らされて、快適にゴルフを楽しむ僕らを横目に、結局、彼は、暑い、暑いと唸りながら、ハーフが終わるまでレインウェアのままプレーしていました。

ゴルフコース関係者に聞くと、レインウェアを直接着込む若者は珍しくないそうです。一昔前までは考えられませんでしたが、他の人を見て参考にしない傾向があるのか、少しでも動きやすくするためなのか、ちょっと面白い現象です。


レインウェアを持っていることで、ゴルファーは 初心者から初級者にランクアップするという考え方もあります。
レインウェアは、着込むものなのに、思っているより何倍もゴルファーを裸にするのです。
例えば、雨が降ったときに、素早く着ることができる所作はゴルファーの実力を見せますし、先程の話のように雨が止んだら素早く脱ぐ所作も実力です。

雨のゴルフは、誰もが嫌なものです。少しでも快適になるように努力をする中で、レインウェアは進化しました。
実は、歩きのゴルフが主流だった時代には、現在ほどレインウェアの機能を問われることはありませんでした。乗用カートでのゴルフは、濡れている所に座り、色々な姿勢で動きます。昔のレインウェアは、立ち姿で機能すれば十分だったのです。
現在はあらゆる姿勢で動いても、雨や水滴が、隙間から入り込んでウェアの中が濡れないことが求められています。

有名なメーカーのファッショナブルなレインウェアでも、機能が劣るものも市場にあります。
防水機能は当たり前ですし、色々な調整機能も最低限の機能になっていますが、例えば、音はどうでしょうか?
パットするときに、腕を動かすとシャカシャカと布ズレの音がするのを諦めているゴルファーがいますが、現在では、全く音がしないレインウェアもあります。
音がしないレインウェアを経験すると、布ズレの音がするレインウェアは着られなくなることもよくある話です。
同じように、ゴルフスイングや動作に合わせて驚異的にストレッチして、着ている負担を全く感じないものもあります。もっと基本的な部分では、レインウェアの重さも結構な差になっているのです。

ゴルフが育ったスコットランドは、通り雨があるので、ゴルフは自然と雨天決行になりました。

「雨だとゴルフはしないから、レインウェアはなんてどうでも良い」

なんて堂々と発言できる初級者にもなれないゴルファーは論外として、自らのレインウェアをちょっと見直してみましょう。
自信満々に選んだレインウェアほど、着る機会が来ないことでゴルファーを幸せにするものなのです。



篠原 嗣典

中1でコースデビュー、以来27歳まで競技ゴルフ一筋。
2000年メルマガGolfPlanet創刊。2012年GolfPlanetが電子書籍に。小説家としても活躍。
知識を駆使して、ゴルフの楽しさを紹介します。

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