【マメ知識】ウェッジを味方にしよう!

2018/5/31

2018年春、飛ばしたいというゴルファーの欲求が極まって、とうとうアイアンまで飛ぶ時代に突入しました。
ロフトがどんどん立っても、ちゃんと高さも出るところがミソです。7番アイアンで今までの5番アイアンよりも飛ぶので、ミドルアイアンは抜いてしまった、という話もよく耳にします。

PWが今までの9番アイアンぐらい飛ぶのは当たり前になりました。しかし、ウェッジとの距離が開きすぎて、番手の隙間ができてしまう問題も発生します。それを埋めるウェッジを追加しなければならなくなるのです。せっかく番手のあるアイアンを抜いたのに、ウエッジを追加した結局、アイアンの数は以前と同じという奇妙な話になります。
こういうケースは、残念ながら、アイアンは飛んでも、スコアアップには結びつかないようです。


とはいえ、ごく一部ですが、スコアアップに成功している例もあるのです。 僕が見聞きしたのは、いずれも、女子ゴルファーの成功例です。 最大の要因は新調したウェッジでした。



◆「ウェッジ」の歴史は浅い


ちなみに、ウェッジは「くさび」という意味で、横から見たシェイプがV字でくさびようだからつけられた名称です。19世紀に出現したウェッジは、当初はライが悪いところからボールを叩き出すためのクラブだったようで、ロフトは現在の9番アイアン程度でした。

20世紀になって、職人技ではなく、工場でクラブが大量生産されるようになっても、ウェッジは一般的なクラブではありませんでした。一部のトップゴルファーだけのクラブだったウェッジが、一般のゴルファーに浸透するのは1970年代になってからです。
僕がゴルフを始めた1978年(昭和53年)でも、ウェッジがバッグに入っている人は少数派でしたが、この頃から、リンクスなどの単品ウェッジが大ヒットしていきます。
1980年代になってやっと、アイアンが3番アイアンからSWまでの9本組みで販売されることが当たり前になったのです。



◆ゴルフ女子こそ「ウェッジでスコアアップ」☆

話を戻しましょう。どうして女子ゴルファーがウェッジを新調して、スコアアップを実現したのか?
多くの女子ゴルファーは、アイアンとセットになったウェッジを使っています。PW、AW、SWの3本が一般的です。

こういう場合、当たり前なのですけどアイアンからの流れを切らないようにデザインされています。打ち易いというメリットがありますが、ヘッドの大きさを揃えるので、ウェッジとしてはヘッドが大きすぎるのです。フルスイングするときは、大きなヘッドはミスヒットに強いので頼りになるのですが……
小さな力しか使えないウェッジでは、そのヘッドが小さいことが機能の一つになります。ヘッドが大きいとインパクトで抵抗をもろに受けて、バンカーショットや深いラフが苦手だという女子ゴルファーを更に悩ませるのです。


ロフトで選べるような単品売りのウェッジは、ヘッドが小さめにできているのが普通です。
ヘッドが小さいと高い球が打ち易かったりする利点があるだけではなく、いわゆる『抜けが良い』という特徴もあります。



◆ロフトが刻印されているウェッジってうまそうに見える!

隙間を埋めるために購入したウェッジが、予想を上回る使いやすさでスコアメイクに直結したというのが、女子ゴルファーがウェッジでスコアアップしたという真相です。
飛ぶアイアンにしたことがスコアアップに直結したのではなく、副作用的な処方がスコアアップの要因になるなんて、ゴルフの奥深さを証明するようなエピソードです。

AWとか、SWではなく、ロフトが刻印されているウェッジは、敷居が高いかもしれませんが、思い切って試してみましょう。「くさび」は、打ち込んでものを割るものであるのと同時に、打ち込むことで隙間を埋めて固定するものとしても使われます。ロフト表示のウェッジで、固定概念を割って、スコアメイクの隙間を埋めることができれば、まさにウェッジを「くさび」として使いこなしたと言えるのです。



篠原 嗣典

中1でコースデビュー、以来27歳まで競技ゴルフ一筋。
2000年メルマガGolfPlanet創刊。2012年GolfPlanetが電子書籍に。小説家としても活躍。
知識を駆使して、ゴルフの楽しさを紹介します。

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